スポンサーリンク

この広告は一定期間(1ヶ月以上)更新のないブログに表示されます。
ブログ記事の情報が古い場合がありますのでご注意下さい。
(ブログオーナーが新しい記事を投稿すると非表示になります。)
  
Posted by   at 

木陰の縁。

2010年08月12日
よく晴れたある日、

自転車で町内散策中、

瀬戸川の横で自転車から降りると、

おばあちゃんに声をかけられました。


(左にすわってみえるおばあちゃん。)

「暑っついでいっぱい水でも飲んでいかんかな~」






なんかしらんにこにこと

気さくにそう言っていただいたので

「恋の水」を一杯もらって飲みました。



「暑いな~」「つめたかろ~」「おいしかろ~」という話をひとしきりしたあと、

ふと、あれ?地元の方やよな???と思って

「お近くの方ですか?」

とたずねると、

「ここの者です」と、花屋さんを指さされまして。あ!!花屋さんのおばあちゃんやったんやな。

よめも自己紹介すると、よめ家のこともしっとってくれて、

なんかおばあちゃん、より安気ににこにこしはじめました。







それからひと時、

瀬戸川沿いに吹くふんわりやわらかな風に揺れるしだれ桜の木陰で

おばあちゃんからいろんな話を聞きました。








今はもう80過ぎて、

ご自身言われるには、ぼけんようにこうして外へ出てはいろんな人と会話しているのだとか。

恋の水は自分が前の町長さんに土地を提供してたくさんの人のちょっとした休息場所や

憩いの場として使ってもらえるようにした、ということ、

歌碑(看板やけど)のうた、

”うるわしき 花にこがるる人こそは 花にも似たる 心持つなれ”

はもともとはイギリス王室だけに許されたうただそうで

それをここにたてることになったいきさつも教えてくださいました。







若いころから数十年にわたって古川町役場に勤務されたそうで

とにかくはきはき元気で

ひとあたりのいいおばあちゃんは

ホントにたくさんのことを知ってみえて

暑さもわすれるくらい、話に夢中になってしまいました。







別れ際、

「あんたさまに会えてホントによかった。ありがとう。ありがとう。」

と言ってくださり、

自転車で立ち去るよめに何度も

「気をつけて~」

と遠くから声をかけてくださっていました。






昨日もふと通りかかると

観光客らしき女性とベンチに腰掛けて語ってみえましたface01





素敵な町古川の象徴のような

出来事、

おばあちゃんやな、と思いました。







なんか、

ばあちゃんのお葬式の次の日、

こんな風に青空の下でおばあちゃんと話をするのって・・・

・・・やっぱし思い出してしまいました。



  
Posted by 大工のよめ  at 05:35Comments(0)せいかつ。